診療科・部門

女性泌尿器科

特色

多くの女性にとって泌尿器科は受診しにくい科の一つと言われています。女性にとっても排尿に関わる悩みは身近な症状であるにもかかわらず、医師への症状の伝えづらさや恥ずかしさなどから受診を控えてしまうことが理由のようです。
最近は「女性泌尿器科」「ウロギネ科」などの名称で、骨盤臓器脱(膀胱瘤、子宮脱など)や腹圧性尿失禁の外科的治療をメインとした科として全国的に設置が増えてきました。当院では2014年より女性泌尿器科外来を開設し、女性の排尿トラブルに対して予約制で女性医師と女性スタッフで排尿にまつわる症状に対応しています。

診療内容

女性の泌尿器系の症状は多彩ですが、代表的な症状に以下のようなものがあります。

  • ちょっとの我慢が効かずに尿が漏れる(切迫性尿失禁)
  • 咳やくしゃみで尿が漏れてしまう(腹圧性尿失禁)
  • かけこみたくなるほど急にトイレに行きたくなる(尿意切迫感)
  • 日常生活に困るほどトイレが近い(頻尿)
  • 力んだ時やお風呂に入った時に腟からピンポン玉のようなものを触れる(骨盤臓器脱) 
  • 尿がたまると膀胱のあたりが強く痛むが排尿をすると痛みが取れる  など

このうち、骨盤臓器脱や腹圧性尿失禁の外科的治療をご希望の方は、女性泌尿器科の受診をおすすめします。
他の症状について、女性医師の診察をご希望の場合は一般泌尿器科でも可能です。
また、紹介状がなくても受診可能ですが、症状によっては診療にお時間をいただくことがあります。
女性泌尿器科への予約がよいかどうか迷われる場合は、泌尿器科外来にお電話でお問い合わせください。

当院の女性泌尿器科で扱っている主な手術は、腹圧性尿失禁に対する「尿道つり上げ術(TOT/TVT手術)」(入院は通常2泊3日)と骨盤臓器脱(膀胱瘤、子宮脱、直腸瘤、腟脱)に対する「経腟メッシュ手術(TVM手術)」(入院は通常3泊4日)などです。重度の糖尿病や免疫抑制剤を内服中の場合など、メッシュ手術が適さないような場合は、患者さんに適した治療方法を提示し、相談の上で近隣医療機関に紹介することもあります。

また、診断結果によっては婦人科へご紹介する場合があります。当院では婦人科を有しておりませんので、近隣医療機関のご協力も得ながら患者さんの泌尿器系の悩みに対応していきます。

女性泌尿器科で行う検査

<よく行う検査>

  • 尿検査
  • 経腹超音波検査
  • 尿失禁テスト
  • 尿流量検査(個室の洋式トイレ型機器で排尿をする)
  • CT、MRIなど各種画像検査

<必要に応じて行う検査>

  • 膀胱ファイバー
  • 陰部診察(症状によって行なっています)

受診時のお願い

  • 必要に応じて尿検査をお願いすることがあります。
  • 現在飲んでいる薬がわかるもの(おくすり手帳、説明書、実物の薬のいずれか)をお持ちください。
  • 本院には婦人科がないため、あらかじめ近隣婦人科や検診などで子宮頚がん・体がんのチェックを行うことをおすすめします。

外来日(予約制)

毎週月曜日 9時~ ※一般泌尿器科と併行して診察を行うため、待合に男性患者さんもいます。
第1・3・5金曜日 13時30分~ ※一般泌尿器科は行いません。当科の男性患者さんはいません。

受診の流れ

骨盤底リハビリ外来

本外来は女性理学療法士による骨盤底筋訓練の個別指導です。
骨盤底筋の正しい収縮と筋力アップを目標とし、患者さんの状態に合わせて腹部から骨盤底の総合的な筋力訓練をオーダーメイドでおこないます。
保険診療外のため、1回3850円(税込)の費用が必要になります(指導時間1回40分)。通院頻度は月1回を目安とし、これまでの指導を受けられた方々の平均通院回数は約3.3回です。
骨盤底筋訓練は女性の尿失禁予防、骨盤臓器脱予防に特に効果があるとされ、年齢を問わずできる筋力トレーニングです。ご自身で頑張っていても、正しく骨盤底筋が動いているのか分からない方も多く、ご自身でのトレーニングの確認の目的でご利用される方もいらっしゃいます。骨盤底筋訓練は約3カ月の継続で7割程の方に効果が期待されるといわれています。患者さんの状態・ご希望に応じて、頻度や回数を計画いたします。
 

対象の方

女性のみ。
骨盤底筋を鍛えてみたい方。正しい収縮を確認したい方。
 

外来日

第1・3・5金曜日 午後【完全予約制です】
初回までに女性泌尿器科または泌尿器科にて早期に治療の必要がある泌尿器疾患が隠れていないことのチェックを受けてください(他院でも可)。骨盤底リハビリ予約は受診時にも可能です。
 

金額

自費となります。
1回40分 3,850円(税込) 通院頻度約1/
 

予約・お問い合わせ

佐久総合病院(本院) 泌尿器科外来
月~金曜日(祝日を除く) 15時00分~17時00分

取り扱っている主な疾患

  • 腹圧性尿失禁
  • 骨盤臓器脱(膀胱瘤、子宮脱、直腸瘤、腟脱)
  • 過活動膀胱など

過去5年間の手術件数

2022年 2021年 2020年 2019年 2018年
尿失禁手術(TOT) 13 14 9 11 15
経腟メッシュ手術(TVM) 43  39  36 28 29
腟壁形成術など  38  11  5 5 0

外来診療担当表

午前 須田紗代 - - - - -
午後 須田紗代
(新患)
- - - 須田紗代
(第1・3・5)
-

※背景に色のついている箇所は予約制になっています。

  • 須田 紗代 (副部長)

    専⾨分野
    • 泌尿器科一般
    • 女性泌尿器科
    取得資格
    • 日本泌尿器科学会 専門医・指導医
    所属学会
    • 日本泌尿器科学会
    • 日本女性骨盤底医学会
    • 日本骨盤臓器脱手術学会
    • 日本排尿機能学会
    • 日本老年泌尿器科学会
    須田 紗代

紹介時のお願い

当院に婦人科がないため、骨盤臓器脱のご紹介においては、あらかじめ婦人科系悪性疾患の除外をお願いできますと助かります(必須ではありません)。ご紹介の際に泌尿器科か女性泌尿器科か決めかねる場合は、泌尿器科宛てで構いません。受診科の振り分けは当院にて判断いたします。