病院案内

院長あいさつ

ごあいさつ

統括院長 渡辺仁の写真

佐久総合病院は第二次世界大戦中の昭和19年1月、20床の病院として開院。翌20年3月に赴任した外科医・若月俊一の、その生涯をかけた地域医療の実践によって大きく発展しました。当院の基本的役割は開院当初から一貫して、地域や社会のニーズに深く応える医療活動の実践でありました。私たち職員は、開院からずっと守り続けてきた「農民とともに」の精神を受け継ぎ、皆さまのいのちと環境を守る使命を胸に日々活動しております。

佐久総合病院グループは、行政や医療機関、地域住民の皆さまをはじめ多くの方々のご理解とご支援を賜りながら、2002年から19年まで約17年間の長い歳月をかけて、病院分割再構築という大事業に取り組みました。佐久市臼田の佐久総合病院を、高度急性期・専門医療を担う佐久医療センターと、慢性疾患の診療・在宅医療・健康づくりなどを担う佐久総合病院(本院)として機能別に分けたのです。

現在、当グループは、3病院、1診療所、2老人保健施設、サテライトも含めた7訪問看護ステーション、1宅老所からなり、関連施設として農村保健研修センター、日本農村医学研究所、佐久東洋医学研究所を有しています。あわせてJA長野厚生連健康管理センターおよび佐久総合病院看護専門学校の運営も担っております。

当院理念にあります、医療および文化活動をつうじた地域づくりと国際保健医療への貢献はもちろん、保健予防活動から高度急性期・専門医療、さらに教育、研究活動まで幅広くカバーしながら、今後もより一層地域のニーズに応え、皆さまのお役に立てる病院グループとして役割を果たしてまいります。

地球規模の気候変動など深刻な課題に国同士が手を携え協働していかなくてはならないなか、ウクライナ情勢を皮切りに戦争や紛争、国家間の不和や軍拡競争が世界の隅々まで広がっています。社会的弱者、一般市民が平然と犠牲になる不条理を容認することはできません。若月俊一が「健康は平和の礎」と言ったように、私たちは医療を通じた平和への貢献を肝に銘じ、地に足をつけた活動を実践してまいります。皆さま、これからも何卒よろしくお願いいたします。

佐久総合病院 統括院長
渡辺 仁