呼吸器内科

  • 診療内容

    特色

    呼吸器外科、放射線科、病理、集中治療室、など関係部門と連携をはかり、幅広く変化に富む呼吸器疾患に常に素早く対応できるように努力しています。

    診療内容

    呼吸器内科の主な診療機能は、医療センターで行われます。
    本院には、週2回医師が外来に出て、近隣地域の慢性呼吸器疾患患者さんの外来診療や、院内からのコンサルトに対応します。

  • 取り扱っている主な疾患

    ●COPDをはじめとする慢性呼吸器疾患

    COPDの診療は効果の高い気管支拡張薬の開発・普及によりかつての悲観的・消極的なものから脱して、積極的薬物治療を行い、身体活動性を高める方向となっています。ACOS(喘息COPDオーバーラップ症候群)概念の導入、GOLD/ABCD分類などにより、治療方針も分類化されています。
    最重症例には在宅酸素療法を行っています。

    ●喘息

    吸入ステロイド治療の普及により、喘息発作による救急外来受診や増悪による入院は減りました。しかし、非典型的な経過で診断がむずかしいケースもあり、長引く咳などで、いくつもの医療機関に受診してきた方が、喘息の診断確認で解決することがあります。
    喘息の診断は、特徴のある病歴に注目し、気管支拡張治療と組み合わせた呼吸機能検査の反応や変動で確認します。2016年からは、呼気NO測定装置も導入しました。
    吸入ステロイド薬をほぼ全例に使用し、重症度に応じて治療ステップを上げています。最重症例では抗IgE薬、抗IL5薬も使用しています。

    ●呼吸器感染症

    外来治療からICUまで、重症度に応じた治療を行っています。喀痰グラム染色による起因菌診断を積極的に行っています。
    結核は頻度は低いですが、今でも忘れてはいけない疾患です。感染症専用診察室を利用できますが、外来で喀痰抗酸菌検査ができる場合は、できるかぎり検査を行ったうえでご紹介ください。

    ●間質性肺疾患

    特発性肺線維症(IPF)の治療はガイドラインによるステロイド・免疫抑制剤治療の非推奨化、ピルフェニドン、ニンテダニブ等の抗繊維化薬の登場により、大きく変わってきました。特発性器質化肺炎や好酸球性肺炎など、適切な診断と治療によって良好な経過が得られる間質性肺疾患もあります。当科では、HRCTによる画像診断、気管支肺胞洗浄や経気管支肺生検などを行って診断を検討し治療を行っています。

    ●閉塞性睡眠時無呼吸低呼吸症候群・OSAHS

    自宅で検査の行える簡易睡眠呼吸検査(簡易PSG)と、1泊入院で検査を行う睡眠ポリグラフイー(精密PSG)を組み合わせて診断を行っています。精密PSGは週2回、本院で行なっています。無呼吸低呼吸指数が20以上の中等症から重症のOSAHS患者さんで、眠気が強い、眠りが浅く頻繁に覚醒してしまう、起床時に疲れが残るなどの症状がある方には在宅CPAP治療を推奨しています。在宅CPAPは外来導入または1泊入院で導入しています。在宅CPAP治療が軌道にのった患者さんの継続治療はできる限り、近隣のかかりつけ医にお願いしています。軽症例には、歯科による口腔内装具(マウスピース)による治療も行っています。
    睡眠時無呼吸専門の外来は、予約制で本院総合診療科外来で行っています(担当医は木村)。

    ●肺癌

    肺癌の診療は、新しい抗がん剤の開発とそれに伴う新しい検査法の開発で大きく変わってきています。
    気管支鏡(経気管支超音波併用)による診断、EGFR、ALK等の遺伝子変異検査を抗がん剤治療の対象となる症例ではほぼ全例で行っています。PDL1抗体検査も導入しました。CT、PET/CTなどの画像診断による評価を行います。呼吸器外科による手術治療、化学療法、放射線治療、緩和ケアを多部門と連携して行っています。

    ●呼吸不全、酸素療法、人工呼吸療法

    ARDS、重症肺炎などの急性呼吸不全の酸素療法と人工呼吸治療は、ネーザルハイフロー装置による高濃度高流量酸素療法、マスク用いた急性期NPPV、挿管人工呼吸を救急・ICU部門、呼吸ケアチームと協力連携して行っています。

  • 実績

    平成27年度実績(集計期間:平成27年4月1日~平成28年3月31日)

    患者数
     外来初診患者数 775
     新入院患者数 521

    ●DPCデータ                                         (入院患者さんが入院期間全体を通じて治療した傷病のうち、最も「人的・物的医療資源を投入した傷病名」です)

    主要疾患  件数
     肺の悪性腫瘍 299
     肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎 84
     間質性肺炎 59
     肺・縦隔の感染、膿瘍形成 25
     誤嚥性肺炎 21
     慢性閉塞性肺疾患 15
     縦隔悪性腫瘍、縦隔・胸膜の悪性腫瘍 10
     脳腫瘍 9
     気胸 7
     心不全 7
     その他 49
    585

  • 医師紹介

      呼吸器内科

    • 部長木村 哲郎 (きむら てつお) 卒年1985
      • 専門分野

        ・内科
        ・呼吸器内科

      • 取得資格

        ・日本内科学会総合内科専門医
        ・日本内科学会認定内科医

      • 所属学会

        ・日本内科学会
        ・日本呼吸器学会
        ・日本呼吸ケア・リハビリテーション学会

    • 副部長両角 延聡 (もろずみ のぶとし) 卒年1990
      • 専門分野

        ・内科
        ・呼吸器内科

      • 取得資格

        ・日本呼吸器内視鏡学会指導医
        ・日本呼吸器内視鏡学会専門医
        ・日本内科学会総合内科専門医
        ・日本内科学会認定内科医

      • 所属学会

        ・日本呼吸器内視鏡学会
        ・日本内科学会
        ・日本呼吸器学会
        ・日本肺癌学会

    • 医長大浦 也明 (おおうら なりあき) 卒年1996
      • 専門分野

        ・内科
        ・呼吸器内科

      • 取得資格

      • 所属学会

        ・日本内科学会
        ・日本呼吸器学会
        ・日本肺癌学会
        ・日本呼吸器内視鏡学会

    • 医師和佐本 諭 (わさもと さとし) 卒年2009
      • 専門分野

        ・内科
        ・呼吸器内科

      • 取得資格

        ・日本内科学会認定内科医

      • 所属学会

        ・日本内科学会
        ・日本呼吸器学会

  • 紹介時のお願い

    ① 呼吸器内科では非小細胞肺癌の進行癌の化学療法、小細胞肺癌の化学療法などを担当します。手術治療の適応となる患者さんは呼吸器外科へご紹介ください。転移があり、手術適応のないと思われる肺癌患者さんは、呼吸器外科ではなく、呼吸器内科にご紹介ください。緩和ケア中心となる患者さんの治療については、住所地近隣の医療機関のご協力をお願いします。
    ② 肺結核疑い患者さんのご紹介に際しては、感染対策の関係上、できる限り、外来でも喀痰抗酸菌検査等を行なったうえで、ご連絡をいただけると幸甚です。