ごあいさつ

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佐久総合病院は第二次世界大戦中の昭和19年1月、20床の病院としてスタートしました。翌20年3月に赴任した外科医・若月俊一の、その生涯をかけた地域医療の実践によって大きく発展しました。開院当初から当院の基本的役割は、一貫して地域や社会のニーズに深く応える医療活動の実践でありました。私ども職員は、開院から76年間守り続けてきた「農民とともに」の精神を受け継ぎ、皆さまのいのちと環境を守る使命を胸に日々活動しております。

佐久総合病院グループは、行政や医療機関、地域住民の皆さまをはじめ多くの方々のご理解とご支援を賜りながら、病院の分割再構築という大事業に取り組んでまいりました。2014年3月1日に佐久市中込に佐久医療センターが開院。高度急性期・専門医療に特化したこの病院は、紹介型病院として2015年6月に「地域医療支援病院」の指定を受けました。そして2019年3月、佐久市臼田において慢性疾患の診療、在宅医療、健康づくりなどを担う佐久総合病院(本院)の解体・増築工事が完了。これをもって、およそ17年間という長い歳月を要した再構築事業が一段落いたしました。

現在佐久総合病院グループは、3病院、1診療所、2老人保健施設、サテライトも含めた7訪問看護ステーション、1宅老所からなり、関連施設として農村保健研修センター、日本農村医学研究所、佐久東洋医学研究所を有しています。加えてJA長野厚生連健康管理センターおよび佐久総合病院看護専門学校の運営を実質的に担っております。また、医療活動を通じて、地域づくりへの貢献、国際保健医療への貢献を目指しております。再構築事業が一段落したことを新たな出発点とし、保健予防活動から高度急性期・専門医療、さらに教育、研究活動まで幅広くカバーしながら、今後もより一層地域のニーズに応え、皆さまのお役に立てる病院グループとして役割を果たしてまいる所存です。

資本主義、そして民主主義までが行き詰まりをみせるなか、経済格差と健康格差が拡大しつつあります。また、地球規模の気候変動や深刻化する環境問題、そして何より平和を脅かす新たな問題が出現し深刻になっています。私たちは現代社会を取り巻くこれらの問題から目を背けず、「弱いものを支える」という人間の責務を全うし、地に足をつけた活動を今後も実践していきたいと思っております。皆さま、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

佐久総合病院 統括院長 渡辺 仁