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 ドクターヘリは救急車のように一般の方々から『要請』をすることはできません。一体、誰がどうやって要請しているのか? ドクターヘリの要請には2通りのパターンがあります。
 一つは救急隊(救急車)からの要請です。一般の方々が『119』に電話して救急車を要請します。救急隊はその要請内容から緊急性もしくは重症度が高く、早期に高度な医療が必要とされる病院に搬送した方が良いと思われる患者さんと判断したときに、ドクターヘリを要請します。もしくは、救急隊が患者さんを診たときにそう判断した場合です。
 一般の方々からドクターヘリを要請することができてしまえば、今のところ長野県に1機しかないドクターヘリが有効に機能できません。ですから、経験豊かな救急救命士さんたちの判断から、早期にドクターの治療が必要とされる患者さんに限ってドクターヘリは出動します。
 もう一つは、病院からの要請です。病院間搬送と呼ばれるものです。病院には診療所のように軽症の患者さんを診察する一次病院から、手術や高度な医療・専門的治療を行うことができる三次病院まであります。それぞれの医療機関によって専門性や医療内容に違いがあります。その患者さんに、より適切な必要とされる
医療が受けられるよう、医療機関同士で相談して患者さんを紹介することがあります。その緊急性・重症度、もしくは搬送時間によってドクターヘリはその一端を担います。


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