今回は、突然起こるしゃっくりについてお話ししましょう。皆さんも一度は、しゃっくりを経験していることと思います。普通では2〜30分程度で止まりますね。これが長く続くと、日常生活に支障を来すようになります。睡眠障害、食事、仕事など、とても苦しいことです。昔からしゃっくりを止めるには、息をできるだけ長く止めておく、冷たい水をどんぶりに入れて反対側から体を曲げて無理して飲む、人に脅かしてもらうなどいろいろ言われています。
 しゃっくりは横隔膜のけいれんによって引き起こされます。原因はストレスによるもの、飲食の不摂生などが考えられますが、このほかにも内臓の病気が隠れていることもありますので、一度は病院で診察を受けてください。
 東洋医学的に考えてみると、(1)ストレスなどで元気の気が滞る、(2)胃のエネルギーが弱くなった時や、急激に胃が冷えた時などがあります。胃のエネルギー(胃気)は、食物などあらゆる物をゆっくりと下げる働きがあります。この力が弱まると上に逆流してしまうのです。その結果、しゃっくりが起きる人もいるのです。
 こんな時登場するつぼはかく愈(かくゆ)、公孫(こうそん)、足三里、中かん(ちゅうかん)、巨けつ(こけつ)、内関(ないかん)です。かく愈は腹ばいになって肩甲骨の下の角を結んだ線上で、背骨から指3本分外側。公孫は、足内側で土踏まずの上にふくらんだ骨の斜め前下。足三里はひざのお皿に直角に指を当てて中指の先端部。中かんはおへそとみずおちの真ん中、巨関は中かんとみずおちとの真ん中。内関は手首から指3本分上にとります。
 刺激方法は軽く指圧をするか、つまようじを5本ほど輪ゴムでくくり刺激をしてください。おなかが冷えている時は中かん、巨関にしょうが灸(きゅう)を行ってください。これでも止まらない時は近くの鍼灸(しんきゅう)院にご相談ください。