今回は、50代以上の男性によく見られる「排尿困難」について話しましょう。
 この症状の原因として前立腺の異常が挙げられます。前立腺は、ぼうこう出口の近くにある男性だけにある臓器。栗の実ほどの大ささで、尿道を包み込み、精液を作るところです。中年を過ぎたころから前立腺肥大が始まり、原因はよく分かっていませんが男性ホルモン「テストステロン」の減少が関係しているようです。
 前立腺肥大は尿道の内側に起こり、尿道が狭くなり、尿が出にくくなるのです。東渾医学的には腎のエネルギー「腎気」が不足し、精力減退や尿量調節ができなくなると考えます。
 こんな時に登場するつぼは「曲骨(きょくこつ)」「横骨(おうこつ)」「気海(きかい)」「水泉(すいせん)」です。
 おへそから下がっていくと生殖器の上に「恥骨結合」という骨があり、曲骨はその骨の上に取ります。横骨は曲骨の両側5分(ほぼ小指の幅分)の所に取ります。
 気海ほおへその下、指2本分の所に取ります。水泉は内くるぶしとアキレスけんの間に太けい(たいけい)があり、その下親指1本分の所に取ります。
 刺激方法は毎日1回、しょうが灸(きゅう)が良いでしょう。
 60代、70代では8割方の人に前立腺肥大の症状があるともいわれています。前立腺肥大は肥大すると鶏卵大、大きい物だとリンゴ大にもなります。こうなると、泌尿器科で外科的治療が必要です。50代を過ぎて尿の出が悪くなったら、恥ずかしがらないで一度は、泌尿器科に相談しましょう。