今回は前回に引き続き、尿漏れで多く見られる「切迫性尿失禁」について話しましょう。
 切迫性尿失禁は、ぼうこう炎やホルモンの低下、ストレスなどが原因と考えられます。正常なぼうこうは150〜200ccで尿意を感じ、300ccぐらいでトイレに行くのが一般的です。
 切迫性尿失禁は、尿があまりたまらないうちに尿意を感じ、ぼうこうが勝手に収縮してしまうのです。トイレに駆け込んだ時は既に遅く、ちょろりと漏れてしまうというわけです。
 自律神経のバランスが崩れ、ぼうこうの拡張と収縮が上手にいかなくなるのですね。結果、頻尿になり、夜間5回のトイレ通いとなってしまうのです。東洋医学的には、ストレスや寒さが体に入り込み、気と血が滞る「療血(おけつ)」の状態が原因と考えます。
 こんな時のつぼは、前回のつぼに加えて「内関(ないかん)」「外関(がいかん)」と、おなじみの「足三里」「三陰交」。
 内関は、手のひら側で手首のしわ中央から指3本分の所、外関は内関のちょうど裏側、手の甲側のしわ中央から指3本分の所にあります。親指で内関を押し、外関を中指で押さえてゆっくりと、もみほぐします。
 足三里は、ひざのお皿上部外側に親指、親指と直角に人さし指を当て、中指の当たる所に取ります。三陰交は内くるぶしの上指4本分の所に取ります。指圧か、しょうが灸(きゅう)をしてみてください。
 切迫性尿失禁にも訓練方法があります。昼間おしっこをしたくなったときに、トイレに行くことを少し我慢するのです。大変ですが、こうするとぽうこうが広がり、ためられる尿量を増やすことができるのです。
 これらを試しても改善しない時は、泌尿器科に相談してください。