今回は、尿漏れについて話しましょう。
 女性の4人に1人は尿漏れを経験し、出産経験のある40代以上では2人に1人といわれます。
 原因の一つは男性と女性の体の違いです。男性は、ぽうこうから尿道が20Cmほどあり、周囲を組織で固定されていて、尿漏れを防ぐ尿道括約筋が働きやすいのですが、女性は尿道が3、4Cm程度でうまくいかないのです。
 もう一つの原因は、ぼうこうや子宮などの臓器を落ちないように支え、肛門や膣(ちつ)を閉める、骨盤低筋が弱くなるためです。出産や内臓下垂、便秘や肥満、運動不足などで筋力が低下し、尿を我慢できなくなるのです。
 尿漏れでよく見られる腹圧性尿失禁は、この骨盤低筋が弱くなり、荷物を持ち上げた時や大声を出した時など、おなかに少し力が入っただけでも起こるのです。
 東洋医学で腹圧性尿失禁は、五臓六腑(ろっぷ)の脾(ひ)気と腎気の低下から来ると考えます。脾気はエネルギーを下から上げて内臓下垂を防ぎ、血液や体液、尿を漏らさないようにする。腎のエネルギーには、尿量を調節する働きもあるのです。
 こんな時のつぼは「水道(すいどう)」「中極(ちゅうきょく)」「太けい(たいけい)」。水道は、おへその下指4本分の位置にある「関元(かんげん)」の横、左右指3本分の所に取ります。中極は関元の下、親指1本分の所。太けいは、内くるぶしの後ろアキレスけんとの闇に取ります。
 刺激方法は軽い指圧を5分ずつ行うか、しょうが灸(きゅう)かソフトなお灸を1日1回行ってください。
 また、気功療法で骨盤低筋を鍛え、尿漏れを防ぎましょう。あおむけに寝て、足を肩幅に開き、ひざを軽く立て、鼻からゆっくりと息を吸いながら、肛門と膣を閉めるように5、6秒かけておなかを膨らませます。次に力をゆっくり抜きながら口から5、6秒かけて息を吐きます。朝晩、布団の中で10回程度してください。