今回は「腹の虫」について話しましょう。
 皆さんは小・中学生のころ、4時間目になるとグーグーと腹の虫が鳴いて恥ずかしかったことはありませんか。給食の時間が来るのが待ち遠しかったころですね。
 今はどうでしょう。食事のほか、間食にスナック菓子や「ケーキは別腹」なんて言いながらベロリと食べ、忘年会・新年会で飲み過ぎ、食べ過ぎ、胃は疲れきってへトへト。これでは胃が空っぽにならず、腹の虫も鳴く時がなくなってしまいました。
 腹の虫の正体は「空腹期強収縮」といいます。胃の中に残っている食物をすべて空にし、次の食事を待つ間に動きだしてグーグーと鳴くのです。
 腹の虫が鳴かないことの原因に、動物性脂肪を多く取るようになったこともあります。煮炊きした食物の中でも雑穀や野菜は、胃の中で比較的早く消化されますが、肉類は消化するのにおよそ3、4時間が必要です。
 腹八分目にしていれば、4、5時間で胃の中は空になります。ですから腹の虫が鳴くのは胃が元気な証拠。腹の虫が鳴かない人は食べ過ぎに注意しましょう。そして次のつぽに指圧かお灸(きゅう)を試みてください。 「胃愈(いゆ)」「建里(けんり)」「上巨虚(じょうこきょ)」「足三里」を使います。
 胃愈は胃腸の調子を整え、胃の熱を取ってくれます。位置は骨盤の一番上を背骨まで結んだ線の上にある第4腰椎(ようつい)から4つ目の第12胸椎の下、左右両側指2本分の所。建里は胃腸の通りを良くし、位置ほおへその上指4本分の所。上巨虚は胃腸の働きを整えてくれ、位置は足三里の下、指4本分の所です。
 最近、胃の粘膜を保護・修復してくれる成分として注目されているのが、昆布やワカメ、モズクなど海藻のヌルヌル成分である多糖類「フコダン」です。食事に、海藻を上手に取り入れてみてください。