今回は、二日酔いについて話しましょう。昔から「酒は百薬の長」といいますが、限度があります。「生きてて良かった」。なんて言いながら飲み続け、翌朝、後悔している人はいませんか。
 二日酔いの症状は頭痛、目まい、吐き気、む、かむか感など。頭痛が起こるのは、肝臓がアルコール分解に多量の水を使って脱水状態になり、頭の中を満たす髄液が減って脳圧が下がるためです。東洋医学的には、頭の中で清い水が減り、汚れた水が停滞、頭痛や目まいを引き起こすと考えます。吐き気は、飲み過ぎで胃腸の中に湿気と熱が生じ、水の流れが悪くなるためです。
 こんな時のつぼは「天柱(てんちゅう)」「完骨(かんこつ)」「中かん(ちゅうかん)」「水分(すいぶん)」。天柱は、ぼんのくぼ(うなじ中央のくぼんだ部分)の両側指2本分の所に取ります。完骨は耳たぶの後ろにある、とがった骨の所に取ります。この2つが頭痛を軽くします。
 中かんはおへそとみずおちとの中間に、水分はおへその上、親指1本分の所に取ります。これらは胃腸の調子を撃え、水の流れを良くします。
 天柱と完骨はゆっくりと指圧を5分程度行い、中かん、水分はしょうが灸(きゅう)かソフトなお灸をしてみてください。このほか、「足三里」「太衝(たいしょう)」への指圧やお灸も有効。足三里はひざのお皿上部に親指を、親指と直角に人さし指を当て中指の当たる所に、太衝は足の甲で親指と人さし指の骨の合わせ目にあります。
 飲み過ぎた時は、水分補給で水を頭に上げましょう。ただ、水だけ取ってもすぐ尿として排出されます。体に水分を取り込むには少しの塩気が必要です。お茶なら梅干しなどを組み合わせて。
 肝臓の機能を助けるにはブドウ糖が必要。お茶漬けは、塩気と米に含まれるブドウ糖が同時に取れます。忘年会が続く季節、お酒はほどほどに。