今回は、最近よく取り上げられる男性の更年期障害について話しましょう。40代ごろから現れる症状で、やる気が出ない、何事にも感動しない、イライラ感、体力・性欲減退、不眠、不安感、下痢・便秘などがあります。
 女性の更年期障害と比べ特徴的なのは、うつ状態を伴う場合が多いこと。更年期障害の男性の約50%は、うつ傾向にあります。男性ホルモン(テストステロン)の減少が自律神経に影響して現れると思われます。
 東洋医学的に見ると、男性は陽のエネルギー(特に腎気)が年齢とともに消耗、体力減退や性欲減退が起こるのです。
 腎気の減少によって心と肝のバランスまでも悪くなります。心は精神や感情をつかさどり、肝はストレスを一手に引き受ける臓器。従って、精神的な症状を伴ったうつ状態を引き起こすと考えられます。
 こんな時のつぼは腎愈(じんゆ)、志室(ししつ)、太衝(たいしょう)です。腎愈は肋骨(ろっこつ)の一番下を左右背骨まで結んだ線上で、背骨から左右指3本分左右外側に取ります。志室は、そこからさらに3本分左右外側に取ります。これらは腎気を強め、精力を高める働きがあります。 太衝は足の甲で、親指と人さし指との闇で骨の合わせ目に取ります。肝に関係するつぼで、気や血液の流れをスムーズにしてストレスを解消してくれます。どのつぼも、指圧か灸を毎日行ってください。