今回は足腰の冷えについてお話しましょう。
 夏でも靴下をはかないと足が冷たく、布団に入っても眠れないという人がいるでしょう。
 原因の1つには、水仕事や寒い場所での立ち仕事で、寒さが体に入り込むことが挙げられます。開腹手術の後、冷え性になったという患者さんもいます。東洋医学では、体にメスを入れることで、寒さや湿気が入り込むと考えます。
 女性は子宮に寒さが入ると、月経不順や生理痛を起こします。更年期障害の症状としても現れますね。血行不順から、そのほかの病気の引き金にもなるのです。
 もう1つの原因は加齢です。五臓六腑(ろっぷ)の中の腎のエネルギーが減ることで、自分で体を温められなくなり、夏でもこたつが恋しくなるのですね。
 体の調子を整えている陰と陽の働きのバランスが崩れると、さまざまな症状が現れるのです。陽気(代謝エネルギー)が減って陰液(血液、体液)が増えると、冷えを感じるというわけです。
 こんな時に登場するつぼは、照海(しょうかい)。内くるぶしの下で、押すと痛気持ちよい感じがする場所です。
 もう1つは三陰交です。足の3つの陰の経絡が集まっていて、冷えだけでなく血流も改善する優れたつぼなのです。
 市販のソフトなお灸や「しょうが灸」などで、毎日寝る前にお灸をしてみてください。