今回は耳鳴りについてお話ししましょう。
 周囲の音とは違い、頭の中や耳の中から聞こえてくる音が耳鳴りなのです。静かになればなるほど気になりますね。
 耳鳴りの原因はよく分かっていませんが、難聴からくる場合が多いと思われます。東洋医学では一般的に低い音(ジージー)、高い音(キーン)に分類します。
 低い音は五臓六腑(ごぞうろっぷ)の中で腎気の衰えと関係があります。聴力を養うのは腎の働きですが、年を取ると腎気(腎のエネルギー)が低下し、難聴・耳鳴りが起きるのです。
 高い音は肝気の高ぶりで起こるといわれています。主に精神的ストレスが加わって肝気が高ぶると、耳鳴り・目まい・頭痛などを引き起こします。 使うつぼは、耳門(じもん)。口を大きく開けると、耳の内側の突起から指1本分上にくぼみができますね。ここに取ります。刺激方法は、しょうが灸を1日1回行ってください。
 しょうが灸の方法は、直径3〜4センチのショウガを3ミリ程度にスライスしてつぼに置き、親指の頭ほどのもぐさを円すい型にして火をつけます。ポカポカと温まり、気持ちがいいですよ。
 低い音の耳鳴りがする人は、内くるぶしとアキレス腱(けん)との闇にある太けい(たいけい)にもしょうが灸をしてください。
 高い音の耳鳴りには、足の甲にある太衝(たいしょう)を指圧してみてください。