今回は足がつれてつらい、こむら返りについてお話しましょう。
 こむら返りの言い方は地方によってさまざまです。例えば、長野の佐久地方では「からすっけえり」、秋田では「こぶらんつる」、長崎では「からすまがり」、沖縄・那覇地域では「くんら あがやー」など。面白いですね。
 さて、ではどうして筋肉がつれて痛みが出るのでしょうか。
 体には動脈と静脈が流れています。動脈にはたくさんの栄養分が含まれていて心臓から体の隅々まで送られ、組織や細胞を養っています。動脈には弁があり逆流を防いでいます。静脈を流れる血液は老廃物を集め心臓に返ります。静脈は圧力が少ないため、筋肉のポンプ作用(収縮)と静脈弁(逆流を防ぐ)の働きによって、血液を心臓に戻すわけです
 だから、早朝から野菜の出荷などで不自然な姿勢が長時間続くと、血流が悪くなって足の筋肉に老廃物がたまり、栄養分が行き渡らないために、けいれん、つまりこむら返りを起こすのです。
 東洋医学では、筋肉をつかさどり血流を調整しているのは肝なのです。そこで登場するつぼは、肝の働きを高める陽陵泉(ようりょうせん)と太衝(たいしょう)。
 陽陵泉は、ひざの関節の外側にある骨の出っぼり部分から指1本分下に取ります。太衝は足の親指と人さし指の間をたどって指が止まり、押すと痛みを感じる所にあります。このつぼに毎日しょうが灸をしてください。そして、お風呂に入ったときに、ふくらはぎをマッサージしてください。
 夜中に時々つれる人は寝床にドライヤーを用意しておき、温めながらマッサージをすると楽になりますよ。