「最近はよく物を忘れる」という人がいると思います。が、記憶力が落ちても悲観することはありません。人の記憶は忘却曲線といい、見聞きしたことの半分を1時間で忘れ、さらに1時間たつと、その半分を忘れるようになっているのです。
 ところがたまに、単なる物忘れから認知症のような物忘れに移行することがあります。このような状態を予防するためにまず、つぼ療法で頭をスッキリさせましょう。
 東洋医学的に考えると物忘れは、老化から来るものと、悩みすぎて意欲が低下したときに起こるものとの2つに分かれます。
 老化に伴って起こる物忘れは、エネルギーの源である腎が衰えるために起こると考えます。これには太谿(たいけい)、関元(かんげん)、百会(ひゃくえ)がよいでしょう。
 関元と太谿は腎の力を高め、脳の働きを活発にします。百会は頭のもやもやを取り、すっきりさせる働きがあります。
 太谿は内くるぶしとアキレスけんの中間に、関元はへその下指4本分、百会は両耳の先端と身体の中心線が交わるいわゆる頭のてっぺんにあります。押さえると、ずしんとした響きのあるところです。
 百会、太谿は心地よい痛みを感じるくらいの指圧かしょうが灸、関元はしょうが灸が適当です。