前回に引き続き、下痢のお話です。今日は、普段から胃腸が弱く、慣れない物を食べたり体を冷やした時や、疲労などで下痢をしやすい、脾胃(ひい)虚弱(きょじゃく)のタイプについてお話ししましょう。
 脾胃虚弱とは、胃腸が弱いこと。このような人には、天枢(てんすう)、中かん(ちゅうかん)、足三里が有効です。天枢の天はへそより上の腹部を指し、枢は要の意味。胃腸の気の機能を左右する要であることから、名付けられました。
 中かんは胃を穏やかにしてくれ、足三里は胃腸を強くし元気を高めてくれます。また、病後や加齢に伴い明け方に下痢をするようになった方は、脾胃だけでなく腎気も疲れていると考えられますので、腎気を高めるつぼ、太硲(たいけい)も加えてください。
 天枢はおへその横、指3本分(人さし指から薬指)外側にあります。中院はおへそと鳩尾(みずおち)との中間に取ります。
 足三里は、図のようにひざのお皿に親指と人さし指を直角に当て、中指の当たる所に取ります。太けいは、内くるぶしとアキレスけんとの間に取ります。刺激方法は、おなかのつぼは、優しく指圧してください。足三里・太けいには、お灸(きゅう)が良いでしょう。
 つぼ療法をあれこれ書きましたが、最も大切なのは予防です。普段から節度ある食事や生活習慣が一番の治療ですので、心掛けてください。