今回は、水がたまり痛みを伴うひざ痛についてお話しましょう。農作業などで長時間、無理な姿勢を取り続けたりすると、ひざに水がたまり、ひざのはれ、重いだるさ、痛みを伴い、日常動作に支障をきたすことがあります。
 このような症状を東洋医学的に考えると、前にもお話しした、気・血・水の中の水が停滞してひざのはれを起こし、さらに気が停滞し痛みを引き起こすのです。また、季節や天候にも影響を受けるため、梅雨のころは特に湿気が、はれや痛みを助長させます。
 水がたまるのは、関節内を潤している滑液をたくさん出して関節面を守ろうとするためであり、ひざがはれて二次的に神経や血管を圧迫し痛みとして現れるのです。
 水がたまるからといって、水を何度も抜くと体はより一層足りなくなった水を出し続けてしまいます。水道の蛇口のパッキングが壊れ、ポタポタ水が流れ出ている状態と同じなのです。
 ここで登場するつぼが、陰陵泉(いんりょうせん)です。このつぽは、水を流してくれる働きがあります。むこうずねの内側を指でひざに向かって滑らせると止まる所に取ります。それとひざから指3本分上で、大腿(だいたい)四頭筋の両側2カ所、血海(けっかい)、梁丘(りょうきゅう)に取ります。ソフトなお灸(きゅう)を行ってください。
 体から出た体液は、安静とお灸を行うことで、吸収されます。ただし、注意してもらいたいのは赤くはれ、熱感があり激しい痛みがある時は、近くの整形外科を受診してください。