今回は不眠症の中でも寝つきが悪い、夜中に目が覚めてしまう方のつぼ療法をお話しましょう。
 家庭や職場などで、ストレスを感じることも多いと思いますが、その原因は、さまざまありますね。家庭では育児から始まり嫁姑(しゅうとめ)関係、そして老後の問題まで。職場では上司や部下との人間関係など、誰もが避けられないことばかりです。
 夜、布団に入って寝ようとすると、いろいろな問題や悩み事が次から次に頭をよぎり、時間だけが過ぎていく。気持ちだけが焦り、早く寝ないと明日の仕事が大変だー。こんな経験もあるでしょう。
 前回書いた通り、東洋医学では、ストレスは肝(かん)が一手に引き受けるので、肝のエネルギー・肝気が暴れると、肝の上にある心(しん)に影響を与え、心のエネルギー・心気を高ぶらせ、不眠が起こると考えられています。
 そこで登場するつぼは、不眠穴と睡眠穴です。この2つのつぼは、中国で経験的に受け継がれている不眠解消のつぼなのです。
 不眠穴は、手を軽く握り、人さし指の付け根の関節にできるしわの先端部から指一本分手首側に取ります。押すと「痛気持ちいい」感じがします。睡眠穴は、足の裏で、かかとの真ん中に取ります。
 刺激方法は、不眠穴は指圧で5分程度、睡眠穴はしょうが灸が良いでしょう。