今回は現代病、ストレスについての話です。
 毎日の仕事や人間関係で、ストレスを感じている人は多いでしょう。隣に深くため息をついたり、貧乏ゆすりをしたりしている人はいませんか? ストレスがたまっている証拠です。
 東洋医学では五臓六腑(ごぞうろっぷ)の「肝」がストレスを一手に引き受けていると考えます。肝の働きには解毒作用などがありますが、意識や感情など精神面も担っているのです。
 そのほか全身に気、血、水をスムーズに回し、筋肉と目を潤していると考えられています。肝がストレスを受けるとイライラしたり、肝のエネルギーである肝気が暴れたりして隣の胃に影響を及ぼし、神経性胃痛や胃かいようを起こします。肝気が頭に上がると目の充血、冒まい、耳鳴り、頭痛なども引き起こすわけです。
 ストレス解消には、つぼ療法と腹式呼吸が良いでしょう。つぼは、太衝(たいしょう)と内閲(ないかん)です。
 内閲は手のひら側で、手首のしわより指3本分上にあります。太衝は足の甲。親指と人さし指の間の骨が交わる付近を押してみてください。痛いところがあります。
 つぼの刺激方法は、ゆっくり親指で「の」の字を書くように、10秒押し込み、それを10回ほど繰り返してください。
 腹式呼吸はおへその上に両手を乗せ、手で押しながらおなかをへこまし、口から息をゆっくり吐き切ります。次に鼻からゆっくり息を吸い、おなかを膨らませます。肩の力を抜き、目を閉じてゆったりと行ってください。まずは寝る前10分から。いつしかイライラもなくなっているでしょう。