今回は肩凝りについてお話しましょう。皆さんの中にも肩凝りに悩まされている人も多いと思われます。
 農作業などの筋肉疲労によるもの、無理な姿勢によって起こる血行障害、そして現代病とも言えるストレスによるもの。まれに内臓疾患が隠れていて、肩凝りや背中の痛みなどを訴える人もいます。
 東洋医学では、おもに、気・血が滞ると起こると考えられています。特に多いのが、お血(「お」はやまいだれに於・おけつ=血の滞り)なのです。
 こんなときは肩外愈(けんがいゆ)と天宗(てんそう)、そして崑嵩(こんろん)を用います。
 まず扁外愈で、このつぼはどこにあるかというと、肩甲骨の内側の上の角に位置します。次に天宗は、肩甲骨のほぼ中央部に取ります。この2つのつぼは、中医学的にも頚部(けいぶ)から肩にかけての筋肉をリラックスさせてくれる働きがあります。
 もう1つのつぼは、崑嵩ですがこのつぼは肩から遠く離れた足の外くるぶしとアキレスけんとの間にあります。どうして肩凝りに足のつぼが効くかと言うのは、経絡(けいらく)によってつながっているからです。
 崑嵩の由来は、中国の山の名前で、崑嵩山脈を指しています。東洋医学では、体のゆがみを探し、時には患部から離れた場所に刺激を与え、バランスを整え病気を治すわけです。
 刺激の方法ですが、つぼを親指でゆっくり10秒押し続け(10回ずつ)、肩外愈と天宗は、手のひらの親指側でゆっくり「のの字」を書きながらやってみてください。
 おきゅうは、ショウガを3〜4mmにスライスし、その上に親指の頭程度に丸めたもぐさを載せ、火を付けてください。熱いときは別のつぽへ移してください。
 つぼを刺激しても、肩凝りがひどく、今まで経験したことのないような症状、例えば肩から首が詰まるような感じがするとか、頭痛を伴う吐き気、夜も眠れないなど、こんな時は一度、近くの病院で診察を受けてください。