東洋医学には、漢方薬、鍼灸(しんきゅう)、指圧、気功、薬膳(やくぜん)などがあり、その中でも、つぼ(経穴)は重要な位置を占めており、鍼灸・指圧では、なくてはならないものです。
 体には、つぼと言われるものは700以上あります。つぼとつぼを結んでいる道がたくさん通っていて、これを経絡(けいらく)と言います。この道は皆、五臓六肺(ごぞうろっぷ)に通じているのです。
 五臓六腑と言えば、どこかで聞いたことがありますね。すきっ腹にお酒を飲んだとき、「五臓六腑に染み渡る」と目を細めて幸せそうなお父さん。
 五臓六腑とは肝・心・脾(ひ)・肺・腎そして胆・小腸・胃・大腸・ぼうこう・≡焦(さんしょう)なのです。これらはほとんどが臓器ですが、三焦だけはリンパ系と考えられています。本当は六臓六腑で心包が加わります。
 東洋医学ではこれら臓器の働きを、西洋医学とは違う独特の理論付けをして考えます。例えば、心は血液を全身に送るのはもちろんですが、精神・意識など「こころ」としてとらえています。
 私たちも普段、知らず知らずのうちに、胸に手をあてて考えろとか、感動して胸が熱くなったなど、精神・意識の活動が胸(心)で行われていることの証明のような表現を使っています。
 また腎の働きでは、不必要な水を尿にし、ぼうこうに送ること以外に、骨を丈夫にし脳を活性化するなど成長・発育・生殖に関与していると考えています。
 このように東洋医学では、心と体は常に一体として、体全体を診ることに重点を置いています。