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視能訓練科

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特色

私たち視能訓練士は、眼科領域における専門技術者として、視機能検査を行っています。多くの方は、視力検査だけをしていると思われがちですが、眼科での検査は視力検査だけではありません。「見えにくい」と患者さんが訴えた場合、視力や眼鏡の度だけがその要因ではありません。近くが見えにくい、暗いところで見えにくい、色がわかりにくい、物が二つに見える、見える範囲(視野)が欠けている、歪んで見えるなどいろいろな症状があります。私たちは、患者さんの訴えから診断治療に役立たせるためのそれぞれの検査を行っています。眼鏡合わせやコンタクトレンズ検査も行っています。

また、両目の視線が同じ方向に向かない目(斜視)や眼鏡やコンタクトレンズを装用しても視力が弱い目(弱視)の患者さんに治療計画及び訓練などを行っています。治療によっては眼鏡を装用し、家庭での訓練指導、病院での訓練を行なっています。

慢性疾患の増加と共に中高年の低視力者も増加傾向を示しています。さまざまな疾患について、また残存視力や視野について十分な知識理解をもち、途中から視力低下をきたしてしまった方への補助具の選定と指導を行なっています。

現在では、病院内の眼科検査のみならず、さらに積極的な早期発見と早期治療の観点から、地域医療活動に参加して、三歳児健診、就学時検診、学校検診など視機能スクリーニングを実施しています。

スタッフ

視能訓練士 9名(内1名臨時職員)

業務内容

1)眼科一般分野の視機能検査
  視力(遠方、近方)、眼圧、視野(静的量的、動的量的)、屈折、調節、雲霧法、角膜曲率半径、角膜内皮細胞、角膜形状解析、色覚、眼位、眼球運動、網膜電位図、網膜光干渉断層像、中心フリッカー、涙液分泌機能、眼底写真撮影、両眼視機能検査(同時視、融像、立体視)、瞳孔計、眼鏡合わせ、コンタクトレンズ検査、IOLマスター、アムスラー、スペキュラーマイクロスコープ、ヘスコージメーター、トポグラフィー
 
 
2)眼科専門分野の訓練指導
  両眼視機能の異常を持つ弱視、斜視の患者さんに両眼視機能を回復させるための視機能訓練及び検査
  弱視:両眼の視力が出るよう訓練し、さらに両眼視機能の回復、強化を図る。
  斜視:良好な眼位を保たせ両眼視機能の回復、強化を図る。そのために非観血的治療、手術の選択をする。
 
3)集団検診視機能スクリーニング
1.6歳児・3歳児健診、就学時検診、学校検診、保育園検診、成人病検診、企業検診、診療所出張
・検診出張 34回/年
・診療所出張 3回/月 (小海診療所2回、南牧診療所1回)
   ・企業検診 4社/年
 
4)視力低下者リハビリ指導
    緑内障、糖尿病網膜症などで途中から視力低下をきたしてしまった方への補助具の選定とリハビリ指導。(調光レンズ、偏光レンズ、拡大鏡、拡大読書機など)