消化器外科

  • 診療内容

    消化管および肝胆膵領域の悪性疾患、良性疾患である胆石症、ヘルニア、腹部救急疾患に対する診断から治療を行います。外来にて専門医を中心とした診療体制です。
    消化器および肝胆膵領域の悪性疾患の疑いおよび診断された場合および全身麻酔下での手術が必要と判断された場合は佐久医療センターでの治療に移行いたします。
    局所麻酔下での消化器疾患(ヘルニア等)の手術を対応いたします。
    緊急を要する急性腹症の場合は、佐久医療センターと連絡をとり早急に対応いたします。

    診療内容(消化管)

      食道から直腸肛門までの悪性腫瘍に対する外科治療を中心に行っています。悪性腫瘍では胃癌、大腸癌、食道癌が中心になります。近年早期胃癌症例には、当院胃腸科で内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)が積極的に行われるようになってきましたが、外科での手術傾向も増加傾向を示しています。

      手術件数は食道癌 28例、胃癌 96例、大腸癌193例でした。

      消化管癌にはその進行度に応じた手術術式を選択しており。進行食道癌では、食道亜全摘に3領域郭清を、進行胃癌では、2群リンパ節郭清を伴う胃切除及び全摘出を、進行大腸癌では、3群リンパ節郭清を標準としています。

     低侵襲手術の導入にも積極的に取り組んでいます。早期胃癌では、腹腔鏡補助化幽門側胃切除、幽門温存胃切除、胃全摘を施行し(52例)、噴門側胃切除、幽門温存胃切除など縮小・機能温存手術も積極的に採用しており、可能な症例には神経温存も行っています。胃粘膜下腫瘍の手術もほとんどの症例に鏡視下手術を行っています。結腸癌や大腸癌では、手術創が小さく術後QOLの改善に役立つ腹腔強化手術を積極的に取り入れており(結腸83例、直腸51例)、近年は単孔式手術(SILS)も結腸癌に導入し、さらなる低侵襲化に努めています。また下部直腸癌(Rb)では肛門管温存目的に超低位前方切除を導入し人口肛門増設によるQOL低下の患者が減少しています。

     良性疾患である潰瘍性大腸炎に対する大腸全摘術、消化性潰瘍せん孔に対する大網充てん術や急性虫垂炎に対する虫垂切除にも腹腔鏡下手術を積極的に行うようにしています。消化器疾患の診断と治療(手術、化学療法、放射線治療など)に関しては消化器内科、放射線科との協力のもと最善の治療法を選択しています。

    (数字はH23年度データ)

    肝胆膵

    肝胆膵領域の外科治療対象疾患は、悪性腫瘍では、肝臓癌(原発性、転移性)、胆管癌、胆嚢癌、膵臓癌、十二指腸乳頭部癌等、良性疾患では、胆石症、胆嚢炎、胆管結石、膵胆管合流異常症等があります。

     悪性疾患では、超音波内視鏡検査、管腔内超音波検査、CT、MRI等を駆使し正確な診断と切除率の向上に努めています。悪性腫瘍の手術治療では、肝切除(35例)は系統的肝切除(門脈形態に沿った肝葉切除から分画(門脈3次分枝)切除)を基本とし、肝辺縁部の部分切除症例には腹空鏡下手術(20例)を行なっています。胆道、膵臓に関しては、正確な診断から導いた切離範囲をもとに癌陰性を目標に、膵頭十二指腸切除からHPD(肝切除+膵頭十二指腸切除)等(30例)を、また低悪性度腫瘍に対しては機能温存手術として、脾温存膵体尾部切除術、十二指腸温存膵頭切除術、膵横断切除術、経十二指腸的乳頭切除術等も選択しています。肝胆道系に対する化学療法は、主に外来での通院加療が中心で、内服、点滴、動注療法等を行なっています。

    良性疾患に関しては、急性胆石性胆嚢炎には急性期早期の腹空鏡下胆嚢摘出術を基本とし(180例)、現在までに総計2000例以上の腹空鏡下胆嚢摘出術を施行しています。また副腎腫瘤性病変に対しても腹空鏡手術を施行しています(15例)。

    ヘルニア

    そけいヘルニア、大腿ヘルニアが中心になります。小児そけいヘルニアは全身麻酔下にはぼ全例が日帰り手術(同日退院)で行なっています(65例)。また成人のそけい及び大腿ヘルニアの場合、局所麻酔下にメッシュを用いたTension-Free法(メッシュプラグ法、ダイレクトクーゲル法)で行なっており、基礎疾患のない方は1泊2日の短期入院が主流になっています(178例)。また昨年より腹壁瘢痕ヘルニアには腹腔鏡下手術の導入を開始しています。

    肛門疾患

     当院には肛門外科があります。昨年より専門医が常勤し、肛門疾患の(痔核、痔瘻、裂肛など)の治療を行なっております。詳細は肛門外科の項を参照ください。

    その他

      腸閉塞、消化管せん孔性腹膜炎、急性虫垂炎、腹部外傷などの急性腹症も多く、上記のように可能な症例には積極的に鏡視下手術を導入しています。

    ストーマ外来

    ストーマ外来は、人工肛門・人工膀胱を造設後の方とご家族を対象にした外来です。皮膚・排泄ケア認定看護師を中心にセルフケア指導や日常生活・併設の相談をお受けしております。

    ●外来日

    ■消化器ストーマ外来  第1、4月曜日午後・第1、2水曜日午後
    ■尿路ストーマ外来   第3水曜日午後

    完全予約制です。
    ご予約は主治医の先生に相談するか、外科外来にお問い合せください。
    外科外来:電話0267-82-3131(内線220)
    中島文香(皮膚・排泄ケア認定看護師)

  • 取り扱っている主な疾患

    ●消化管および肝胆膵領域の悪性疾患

    ・胃がん、大腸がん、食道がん
    ・すい臓がん(原発性・転移性)、胆管がん、胆嚢がん、すい臓がん、十二指腸乳頭部がん
     

    ●良性疾患

    胆石症、胆嚢炎、胆管結石、膵胆管合流異常症

    ●ヘルニア

    ●腹部救急疾患

  • 実績

    詳細は、一般外科の実績をご参照ください。

  • 医師紹介

      消化器外科

    • 部長細谷 栄司 (ほそや えいじ) 卒年1980
      • 専門分野

        ・消化器外科

      • 取得資格

      • 所属学会

        ・内視鏡外科学会

    • 医長夏川 周介 (なつかわ しゅうすけ) 卒年1971
      • 専門分野

        ・一般外科(消化器外科)
        ・内視鏡下外科手術
        ・消化器集団検診
        ・診療情報管理

      • 取得資格

      • 所属学会

        ・日本消化器内視鏡学会
        ・日本診療情報管理学会
        ・日本農村医学会

  • 紹介時のお願い

    消化器外科は診療体制が各臓器別に分かれており、本院での専門外来は上部消化管(食道、胃)領域(担当医:山本一博)、下部消化管(結腸、直腸)領域(担当医:植松大)となっています。上記医師の外来日以外をご希望の方はご連絡いただければ可能な限り対応いたします。消化管、肝胆膵領域および他の腹部領域の疾患に関する紹介の場合、事前に紹介状および可能な範囲で画像の添付があると幸いです。なるべく早急に対応すべく、専門医の判断で受診時当日検査を行なう場合があります。腹部に関しては腹部造影CT等の検査が受診時に行われる場合がありますので、食事摂取の有無、糖尿病の有無、内服薬の情報をお願いできれば幸いです。緊急を要する場合はその旨ご連絡ください。佐久医療センタ-での診療を検討させていただきます。