IMRT

強度変調放射線治療

佐久総合病院グループ
IMRT

強度変調放射線治療 intensity-modulated radiotherapy ; IMRTは最新の高精度放射線治療の一つです。 高精度放射線治療とは、目標の領域に高度な正確さ(高精度)をもって放射線を集中させて行われる治療方法のことです。
  これまでの放射線治療では照射範囲におけるX線強度は均一でしたが、IMRTでは照射範囲内のX線強度を場所ごとに設定して照射することで、任意の線量分布を作ることが可能となりました。


正常臓器が腫瘍の近くに存在するがんでは、副作用が問題となりますがIMRTにより負担を軽減することが可能です。このため、IMRTは従来の照射法と比較して、より負担の少ない“身体に優しい治療”と言えます。例えば、頭頸部がんは、従来の照射法では唾液腺、特に耳下腺が被曝することで唾液量が極端に減少し、治療後も唾液量の回復はほとんどありませんでした。しかしIMRTでは耳下腺の線量を落とすことができるため、唾液量は一時的に減少するものの治療後数カ月程でほぼ治療前の唾液量まで回復します。このように、IMRTはより効果的な照射方法であると考えています。  当センターではIMRTの専用機であるトモセラピーの最新機種 であるTomoHDAを導入し、IMRTに対応しています。

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トモセラピー TomoHDA